2005/08/02

「名探偵コナン」を語る -ベルモットに関する考察-

こんなコーナーを作ってみました。もうとにかく語りたいことがたくさんあるので、時間がある時に自分の考えを整理しつつ書いていく予定です。

今回は「名探偵コナン」の登場キャラクターの中でも謎の多い、そして私の大好きなベルモットに関する話題を採り上げてみたいと思います。初めに言っておきますと、管理人はコナンが大好きなくせにTVアニメしか見ていないため、あくまでTVで進んでいる範囲の話になりますのでご了承ください。昨年(2004年)のお正月スペシャルでベルモットの驚くべき正体が明らかになったわけですが、ここにたどり着くまでの長〜い軌跡に、きっと頭を悩ませているコナンファンの方もいるのではないかな・・と思い、私なりにまとめてみました。

ここで一つお願いです。TV放映範囲外(サンデー・コミックス)のネタバレコメント等はどうかご容赦くださいませ。管理人の楽しみが減ってしまいますので・・(苦笑)とはいえ、書いてあることが間違っていたらビシバシご指摘くださいね。

また、普段はつい登場人物に「君」や「ちゃん」を付けてしまう私ですが、このコーナーでは頑張ってシンプルに呼び捨てで行きましょう。

▽ベルモットが最初に登場したのは・・?
恐らく三部作『黒の組織との再会』でしょう。最後に出てくる車の中のシーン、ジンが「悪かったな、ベルモット」と呼びかけており、後に続くセリフからアメリカの女優クリス・ヴィンヤード=ベルモットだと推測できます。
ただこの時はまだ顔がはっきりとせず、ベルモットが名前のテロップと共に初めて登場するのは『謎めいた乗客』の冒頭部分となりますね。

▽ベルモットってどういう存在・・?
いわずと知れた黒の組織のメンバー。上述『黒の組織との再会』のラストで同じくジンが「お前ほどの女をわざわざアメリカから呼び寄せたのに・・」と言っていることから、かなりの幹部ではないかと推測できます。
FBIに追われており、『バトルゲームの罠』のラストでジョディ先生から「Rotten Apple」(腐ったりんご)という標的名をつけられますが、これは後に大女優シャロンのヒット作「Golden Apple」が元になっていることが判明します。

▽いつから新出先生に化けていたの・・?
上述の初登場より少し前、『暗闇の中の死角』で新出先生が初登場します。新出宅で新出先生のお父さんが殺害されるという事件が起きますが、何も知らないまま間接的に殺人計画を助けてしまった家政婦に配慮して、毛利小五郎(実際はコナン)と目暮警部が示し合わせの上、偽の調書が作られます。この話し合いのシーンを新出先生がこっそり聞いていたというのがポイントで、ベルモットは事件が偽の調書通りだと思っていたことから、『暗闇の中の死角』での新出先生は本物。
『黒の組織との再会』で「ちょっと引っ掛かることがあるしね・・」と言っているので、この後から新出先生に化けたと考えられます。『命がけの復活』では芝居が上手という設定だったので、きっとここからでしょう。

▽日本で調べていたことって・・?
ベルモットは『黒の組織との再会』のラストで既に、灰原(シェリー)とつるんでいる男が工藤新一ではないかと疑っていたのではないでしょうか。それが「ちょっと引っ掛かること」なわけです。あとはシェリーを探していたのかな。

▽工藤新一や毛利蘭との関連が出てきたのは・・?
『工藤新一NYの事件』ですね。話としてはかなり後半に登場しましたが、蘭の回想の中で語られる事件ですから、ようは新一がコナンになる前の話です。あの時通り魔に化けていたのは、用事があると言って帰ってしまったシャロン・ヴィンヤード。絶体絶命のシーンで毛利蘭に助けられ、蘭のことを「エンジェル」と思うようになります。ラストで工藤有希子に電話をしているシャロンは、赤井秀一に撃たれたお腹を押さえていました。

▽ベルモットの正体が明らかになったのは・・?
異例の2時間半SPとなった『黒の組織と真っ向勝負 満月の夜の二元ミステリー』。ここで「ベルモット=クリス・ヴィンヤード=シャロン・ヴィンヤード(ストーリー上は故人)=新出先生」という驚愕の図式が成立しました。クリスとシャロンが同一人物だったとは非常に驚きましたよ。シャロンを死んだことにしたのは、ずっと日本にいるために都合が悪くなったからではないかと推測しています。

▽ベルモットの目的は一体・・?
灰原哀の写真にダーツの矢を撃ち込んでいたのは、純粋に裏切り者として憎んでいるのかと思っていたら、そうではなかったのです。『黒の組織と真っ向勝負〜』で灰原に「恨むならこんな愚かな研究を始めたあなたのご両親を恨むのね」と言っていること、また「私の胸を貫いた彼(新一)ならなれるかもしれない・・長い間待ち望んだシルバーブレットに・・」と念じていることから、黒の組織の崩壊を望んでいるという驚きの事実が判明しました。


その他に分かっている点を列挙してみましょう。

  • 口癖は「A secret makes a woman woman. 女は秘密を着飾って美しくなるのよ。」である。
  • 完璧な新出先生になりすますため、警視庁から新出宅で起こった事件の調書(疑いを逸らすため毛利小五郎の関わった全事件の調書)を盗み出した。
  • どんな人物にも変装することができ、声色までそっくり真似ることができる。
  • 昔、変装術を学ぶため、工藤有希子と一緒に日本の有名なマジシャンに弟子入りしていたことがあり、有希子と親友になった。
  • スクリーンデビューした日に両親を火事で亡くし、オスカーをとった翌日に夫が病死。不幸の連続とも言える人生を送っている。
  • 組織のことを調べていたジョディ先生の父親(FBI捜査官)を殺害した。
  • あの方(黒の組織のボス)のお気に入りである。
  • 秘密主義の度が過ぎるため、ジンから不満を買っている。
  • 新一と蘭のことを大切に思っており、その証拠にコナンのピンチを救ったり、蘭を撃とうとした部下を必死に止めた。
  • コナンの留守に灰原をおびき出して殺害しようとしたが、コナン・ジョディ先生・赤井秀一らに阻止された。
  • シャロンとクリスの二役を演じていたが、素顔は若く、コナンや灰原が飲んだ若返り作用のある薬と関連があると思われる。
  • コナンに「シェリーはあきらめてあげる」と宣言した。

    <番外編>
  • 声優は、Dr.スランプでアラレちゃん役を担当した小山茉美さん。
  • ベルモットと赤井秀一の撃ち合いは、ガンダムファンの間で話題になっているらしい。理由は、赤井秀一の声優がシャアを担当した池田秀一さんで、小山さんはシャアの敵であるキシリア役だったため(爆)

とまあ、こんなところでしょうか。抜けているポイントもあるような気がしますが、何しろ400話以上もある作品ですから、いっぺんに思い出すのには限界がありますな。と言ってもこの記事は、何日か前から少しずつ書いていたのですけど。

ベルモットは今も日本で誰かに化けているのか、それともアメリカでひっそりと隠れ住んでいるのか・・とにかく黒の組織のボスに非常に近い人物であり、ボスが誰なのかを推理する上でも重要になってくるキーパーソン。とはいえ、新一の強い味方になってくれそうなキャラクターですから、これからもその美しすぎる姿で活躍してくれることを祈っています。

結局全然考察になってないような・・まとまりのない文章になってしまいましたが、少しでも楽しんでいただけたなら幸いです。皆さん、これからも張り切って「名探偵コナン」を見ましょう♪


【この記事に登場した作品紹介】
作品名後ろの( )内の数字はビデオの巻数です。DVDではありませんのでご注意ください。レンタルの際のご参考にどうぞ・・

第170〜171話 暗闇の中の死角(7-3)
第176〜178話 黒の組織との再会(7-6)
第188〜193話 命がけの復活(7-9、7-10)
第226〜227話 バトルゲームの罠(9-3)
第286〜288話 工藤新一NYの事件(11-1)
第345話 黒の組織と真っ向勝負 満月の夜の二元ミステリー(12-8)

09:18 | 名探偵コナン> 考察&雑談 | | コメント (0) | トラックバック (0)
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ありがとうございましたm(_ _)m




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