2005/09/05
名探偵コナン『完全半分犯罪の謎』
今日の舞台はテレビ局。
番組作りの情熱が、どこかで曲がって事件に発展！
TVアニメ名探偵コナン第413話『完全半分犯罪の謎』の感想です。
今回のレギュラーメンバーはコナンくん、小五郎、目暮警部のみ。蘭ちゃんはきっと空手部の練習に精を出してるのでしょうし、高木刑事は他の事件の捜査に行ってるんだろうなぁ、なんて思いながら見ていました。
TVオリジナルですね、きっと。
ある日、毛利探偵事務所に「名探偵マグレ」（笑）というミステリー番組の美人プロデューサー、井上さんが訪ねてきました。この番組は三人の脚本家が交代でシナリオを書いているものの、5年もやっているとネタが尽きてしまうので、脚本家に小五郎の体験談を聞かせて欲しいというのです。うーん、やっぱりミステリー番組を長続きさせるのって難しいんですよ！そう考えると名探偵コナンは素晴らしい！！TVオリジナル作品には関わっていないと思うけど、青山先生バンザイ！！！
さすがコナンくんは「名探偵マグレ」をちゃんと知っていて、新一くん時代から暗い部屋で一人感心したりニヤニヤしたりしながら毎週見ていたようです。このシーン、かなりウケました（笑）。
三人の脚本家とは、八神さん、佐久間さん、香田さん、いずれも男性。井上プロデューサーも交えての打ち合わせの際、香田さんは皆の飲み物を用意しに行きますが、そのコーヒーを飲んだ八神さんが倒れて亡くなってしまい・・死因は青酸系毒物によるものでした。当然疑われたのは香田さん、そしてコナンくんも挑戦的な彼の目を見て犯人は香田さんに違いないと推測。問題は、井上さんのコーヒーだけ直接渡した彼が、ミルクを忘れたからとお盆を置いてその場を離れている間に、八神さんが残り二つのうち毒入りコーヒーを飲んだという点でした。どうしたら八神さんが飲むコーヒーを特定することができたのか・・？
本当はさ、八神さんでも佐久間さんでも、どっちでも良かったんじゃないの？今日は珍しく生で一緒に見ていたダンナにそう話したところ「それはないでしょ〜」と言われたのですが、ズバリ的中しちゃいましたよ。オリジナルは考え過ぎずにさっくり結論を出すと案外当たりますからね。動機は、一人欠けてくれれば自分のシナリオが増える・・もう29歳だから焦っていた・・そ、そんな！確かに29歳の焦りは切実だってこと、私にも良く分かりますよ。でも、コナンくんがすごいと認めるほどの才能が彼にあったからこそ、脚本家として売り込むことより、もう少し人生の勉強をして欲しかったな、と残念に思いました。自分の才能を実際に活かせるかどうか、それも実力のうちだと私は思ってます。
深刻なお話でしたが、オチは楽しかった！
事件のせいで「名探偵マグレ」は打ち切りとなりましたが、「新名探偵マグレ」として再スタートを切るとか。主人公の名前は「間暮倫太郎」から「間暮小五郎」になったそうですよ（笑）！
さて、今回気になったのは、香田さんが書いたという脚本の題名です。初めに出てきた「52番目の密室」の他、眠りの小五郎の推理ショーで明らかになった「脇役クラブ」「あくいど（悪井戸？）殺し」「緑の扉が開く時」というタイトル・・アクイドゴロシ、と聞いてハッと思ったのですが、きっと有名推理小説のパロディーなんでしょうね。私の大好きなアガサ・クリスティーの小説に「アクロイド殺し」という有名な作品があるので。他の3つについては調べていませんが、きっと似ている作品があるんだろうなぁ。
- 名探偵コナン「完全半分犯罪の謎」 from 瑞原唯子のひとりごと [2005/09/08 07:52]
- 名探偵マグレってすごい名前ですね。実力あるのかどうか。コメディものかと思ったら、本格的な推理ものだったなんて。 どっちが死んでも良かったんじゃないの？ なんて軽く思ってました。死ぬ可能性があるのはふたりの脚本家だけでしたからね。でもまさか本当にそうだったとは。 誰が毒入りのものをとるかわからない、ターゲットにどうやって確実にとらせたのか…。そんな状況が推理モノではよくありますが、そんなとき...
- なんか、キビシイな…。 from 三日でひとまわり [2005/09/06 19:51]
- 『完全半分犯罪の謎』 名探偵コナン ９月５日放送 ４１３話 今回は、アニメオリジナルのお話です。 大人気の推理ドラマ『名探偵マグレ』というのが、コナンの世界にはあるようで。 コナン君が回想しているシーンで、『新一君が』そのドラマを観ていたのですが、 コナン君、久々の、凡ミスです（笑） ２年以上前に放送されたはずの『５２番目の密室』の回が面白かったと、力説。 コナン君、今いくつ？とツッコミを入れられま...
- Kirappy [2005/09/08 09:09]
▼瑞原唯子さん
コメント＆TBありがとうございます！
いつもお邪魔してるので、久しぶりという感覚があまりないですが、言われてみればそうですね(^^;>アガサ・クリスティの短編に「火曜クラブ」というのが
あっ、火曜クラブ！ありました！なんか漢字二文字のクラブに聞き覚えがあると思ったらクリスティの短編でしたか・・元ネタが「火曜クラブ」なら、「○曜クラブ」とするのが一番らしい気もしますけど、「脇役クラブ」なんですよね（笑）。でも、私が思い出せずにいたのは多分これです。ありがとうございました〜♪
- 瑞原唯子 [2005/09/08 07:51]
こんにちは。こちらにコメントを残すのは久しぶりです。
> 脇役クラブ
アガサ・クリスティの短編に「火曜クラブ」というのが
あるのですが、それかもと思いました…けど、微妙ですね(^^;
クラブしかあってないですし。別のものかもしれません…。
- Kirappy [2005/09/06 20:22]
こんばんは。コメントありがとうございますm(_ _)m
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▼はれうさん
10年ってすごいですよね。来年は映画も期待の10作目ですし、いつまでも続いて欲しいと思う半面、全ての謎がキレイに解けて感動するほどの結末を迎えて欲しいな・・っていう気持ちもあったりします。>彼にはどこか、まだ甘さが残っていたのでしょうね
ですよね。いくら才能があっても、人を傷つけて罪の上に成り立つ栄光なんてあり得ないですよ・・>コナンって、サービス精神旺盛な、いい番組ですね
はい、ホントです(^-^)
名前からして「江戸川コナン」なので（笑）、いろんなネタを使ってると思うんですが、ちゃんとオリジナルな要素が加わってるところがとても面白いですよね！TBもいつもありがとうございます。私も後ほど。
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▼五右衛門さん
私も「スタッフの叫びか？」とちょこっと思いましたよ。実際、似たようなストーリーやトリックが重複してたりするんですけどね・・>どうやって八神さんに毒入りコーヒーを
>あんなに可愛がってくれてる佐久間さんを
まさにこの二つって、トリックと動機が両方とも香田さんを白だと思わせるようにできてますよね。>青酸化合物の入手経路を徹底的に洗われて
おぉ、さすが着眼が鋭い！
目暮警部、一応本庁の警部なんだからあれで大丈夫なのかっていつも心配になっちゃうんですよ〜。ま、展開上仕方ないのですが。>特に悪井戸殺し。題名が凄い。
凄すぎる（笑）。私もぜひ見てみたいですよ。何しろ新一くんも太鼓判を押すミステリーですから相当の出来だったのでしょうねぇ。>「51番目の密室（Ｒ・アーサー著）」
なるほど！「52番目」でしたから間違いないですねっ！「脇役クラブ」は何か思い出せそうで思い出せない・・
- 五右衛門 [2005/09/06 19:49]
５年もやってるとネタが尽きてしまうので……。
これはスタッフの心の叫びなのかなあ、と思ってしまいました。
今回の作品、私は一生懸命トリックを考えてしまいましたよ。まさか、どっちが死んでも良かったとは。。。
確かにどっちが死んでも「じゃあ、どうやって八神さんに毒入りコーヒーを飲ませることができたんですか」、「あんなに可愛がってくれてる佐久間さんを僕が殺すわけがないじゃありませんか」と言い訳できる巧妙さ。
物証がないままの逮捕劇でしたが、実際の事件なら、青酸化合物の入手経路を徹底的に洗われて逮捕（状況的にも真っ黒ですし）、という段取りでしょうから、後は警察の仕事ですよね。というか目暮警部、いつも小五郎に頼り過ぎ。
しかしそれほどすごい脚本を書く香田さんのドラマなら、私も見てみたいですよ。特に悪井戸殺し。題名が凄い。どんな話なんだろう。
ちょっと調べてみたんですが、元ネタは「51番目の密室（Ｒ・アーサー著）」しかわかりませんでした。どれも外国物のパロディなのかな。
- はれう [2005/09/06 19:46]
こんばんは。今日はちょっと遅くなってしまいました…。
> やっぱりミステリー番組を長続きさせるのって難しいんですよ！そう考えると名探偵コナンは素晴らしい！！
そうか、そうですよねぇ。もう１０年ですものね。コナンはすごい！
> 自分の才能を実際に活かせるかどうか、それも実力のうちだと私は思ってます。
素晴らしいご意見ですね。そうなんですよね。彼にはどこか、まだ甘さが残っていたのでしょうね。
> 香田さんが書いたという脚本の題名
へぇ、名推理小説のパロディ…。ありえそうですよね、確かに。
外国の推理小説には疎いので、私にはわからないのですけれど、
こんな所にもお楽しみポイントが。やっぱりコナンって、サービス精神旺盛な、いい番組ですね。この後、トラバ送りますね♪
ありがとうございましたm(_ _)m