2005/09/15

お気に入りのゲーム音楽 -ドラゴンクエスト編-

ゲームのカテゴリにするか音楽のカテゴリに入れるかで悩みそうなテーマなのですが、ゲーム音楽も立派な音楽ジャンルだと思っているので、ドラゴンクエスト(以下ドラクエ)のBGMを音楽のお話として語ってみたいと思います。ドラクエと言えば、恐らく今でも日本で一番有名なRPG。そのうち間違いなくゲームのコーナーにも記事が登場すると思うので、ゲームそのものの話はまたの機会に。

ドラクエのコンポーザーはかの有名なすぎやまこういち氏。昔は歌謡曲やアニメのテーマソングなどを手がけており、最近では島谷ひとみさんがカバーして大ヒットした「亜麻色の髪の乙女」の作曲家としてご存知の方も多いと思います。

すぎやま氏が初代ドラクエの音楽を担当することになった経緯について、以前何かで読んだことがあるのですが、当時相当もめたらしいんですよね。特に、プログラム担当だった天才プログラマー中村光一氏(現在、チュンソフト社長)は、ゲーム音楽は独特だから、有名な作曲家を連れてきても良い音楽が作れるはずがない、と猛反対したとか。ところが、実際にすぎやま氏と面会してみたところ、彼は中村氏もシナリオライターの堀井雄二氏も舌を巻くほどのゲーマーだったそうで、ここまでゲームを愛している人ならきっと良いゲーム曲が作れるだろうと、すっかり信頼を寄せてしまったという面白いエピソードがあります。

さて、ドラクエを1から全てプレイ&クリアしており、サントラもかなりの枚数を持っている私。一番好きなのは?と聞かれたら、迷う曲が2つあります。偶然なことにどちらもドラクエ3なんですが、一つは不死鳥ラーミアに乗っている時の「おおぞらをとぶ」、静かで悲しげで、そして流れるように美しい曲です。最新作のドラクエ8では、この曲のアレンジがラスボスのテーマとして使われていたほどですから(あまり突っ込むとネタバレ?もう時効だよな)、それほどファンの印象にも残っている曲なんでしょう。

もう一つは、ラスボスのテーマ「勇者の挑戦」です。3のラスボスはゾーマといって、ロト伝説三部作のフィナーレにふさわしい強大な敵。ファミコン音源であれだけカッコよく感動的な曲を作れるなんて、心底脱帽してしまいます。この後に流れる荘厳なエンディングも最高だったりするので、もう涙しまくりでしたよ。エンディングといえば、ドラクエ2の「この道わが旅」も知名度・人気ともに高いだろうなぁ。

オーケストラバージョンをNHK交響楽団が演奏しているというのも、ドラクエ音楽の人気の理由でしょう。コンサートもしばしば行われているようで、昔から一度聴きに行ってみたいと思いながら、未だに実現していないのが何とも悔しいのです。N響の演奏を聴くと、ドラクエを実際にプレイしていない人でも「ゲーム音楽って素晴らしいのね」と実感できること間違いなし!クラシックもドラクエも好きな私にとっては、まさに珠玉の名曲なわけです。

※N響が演奏している3のサントラ、N響版:交響組曲「ドラゴンクエストIII」そして伝説へ はこちらなのですが、私が持っている1988年発売のCDとはジャケットが違うと思ったら、これは絶版となったCDの復活版なんだそうです。・・ってことは私が持ってるのはプレミアものじゃないか!

19:08 | エンターテイメント> 音楽 | | コメント (4) | トラックバック (0)
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COMMENTS
Kirappy [2005/09/17 19:45]

▼はれうさん
こんばんは。ドラクエお好きなのですねっ!

>PSで出たⅣとPS2で出たⅤ、Ⅷ、の、3作品
PS以降に出たリメイクは良かったですよね〜。私はもちろん元祖の他、このリメイク版も全て買って再度プレイし直しており、かなりのドラクエバカだな・・と改めて思っちゃいましたよ(苦笑)

>PS2のⅤは、ゲームの最中ずっと、N響の生演奏BGMが
ホント素晴らしいですよねぇ♪ Vはシリーズ中、ストーリーが一番良いと思っているので(特に天空城のシーン)、あのハイレベルなBGMを流されてしまうと感動の度合いが倍増なんです。

>ウチにも、88年発売の、N響版のCDがあるんですよ
おぉ、そうなんですか!プレミアものですよ〜(笑)
赤いジャケットはファミコン時代のパッケージそのものなのです。

>小学校の音楽室にある楽器だけで出来るようにアレンジされていた
これ小学生にとっては良い思い出になるのでしょうねぇ。大太鼓・小太鼓に鉄琴・木琴・アコーディオンなどなど・・という感じでしょうか。私も小学校の頃、音楽クラブで校歌なんかはしょっちゅう演奏してたのですが、ぜひこういう時代に生まれたかったなぁ(笑)
その演奏、聴きたかったですよ、ぜひ私も。

はれうさんもミュージカルバトンの記事を書かれたのですね!今度探しに行きます〜

はれう [2005/09/17 12:34]

こんにちは。ドラクエ!N響!に反応して思わずコメントを…。

私、PSで出たⅣとPS2で出たⅤ、Ⅷ、の、3作品しか遊んでいないのですが、ドラクエは楽しいですし、感動もしますし、かなりお気に入りのゲームです♪PS2のⅤは、ゲームの最中ずっと、N響の生演奏BGMが流れていて、素晴らしかったですね♪

ウチにも、88年発売の、N響版のCDがあるんですよ。夫が持ってきたんですけど。
ゲームは遊んでいないのですが、小学校の音楽会でどこだかの学年が、合奏していたのを聴きに行ったという思い出がありまして。小学校の音楽室にある楽器だけで出来るようにアレンジされていたし、なんと言っても演奏者が小学生でしたから、あまり期待せずにいたのですが、なかなか乗り気で、かっこよかったのです。
当時かなり流行っていましたからねぇ。よく覚えています。

私のブログで以前書いた、ミュージカルバトンに、偶然にも、採り上げたのですよ。ドラクエⅢのN響版について。お気に入りのCDの1枚です。

Kirappy [2005/09/16 09:24]

▼koyさん
こんにちは、コメントありがとうございます!

残念ながらすぎやま氏のゲーム曲はドラクエしか聞いたことがなくて・・ドラクエはクラシックを意識して作曲されているので、どうしてもそのイメージが強いですが、ウルトラマンの曲なんか聞くと認識が改められますよ〜

>「古代祐三」この人を抜きにしてはいけないですね
ソーサリアンもイースも古代氏なんですねぇ。少し前までてっきり羽田健太郎氏が作曲担当かと勘違いしてました(^^ゞ カッコいいけどメロディアスなところに古代氏の無限の才能を感じてしまいます。

>SC88PRO(ちと古いですが・・)MIDI音源モジュール
毎回思いますが、koyさんは本当に本格的です!
昔のBGMって今聞いても十分楽しめますよね。私も以前、ソーサリアンの音楽をカセットテープに編集して(アナログ過ぎ^^;)よく聞いてましたよ〜

MIDI音源に関しては、YAMAHA系で前々から悩んでることがあるのでそのうち記事にすると思います。

koy [2005/09/15 20:21]

こんにちは、
「すぎやまこういち」は、PCではジーザスとかが印象に残っています。
ゲームミュージックと言えば、「古代祐三」この人を抜きにしてはいけないですね。
PCではイース1〜2、ソーサリアンはもとより、ミスティーブルーは音楽が優秀で有名になったような・・(^^ゞ
家庭用ゲーム機(MD)ではザ・スーパー・忍、ベア・ナックルシリーズがよかったです。
私、SC88PRO(ちと古いですが・・)MIDI音源モジュールを所有していますので、BGM代わりにゲームミュージックなどをMIDI音源で演奏させ、それを聴きながらPCを操作しています。
最近はPCの性能がよいので、PC-9801、PC-8801mkIISR、MD、をEMUで動作させて本物?の演奏を今、聴いてみてもノリノリでなかなか良いものです。
全般的にゲームミュージックはノリノリな曲が多いので良く聴きます。

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ありがとうございましたm(_ _)m




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