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突然のことで言葉が出ませんでした。大投手として活躍され、監督として華々しい結果を残した巨人軍の藤田元司元監督が昨日お亡くなりになりました。74歳、心不全ですか…この事実を素直に受け止めてもいいお歳なのかもしれませんけど、やっぱりショックです。世の常とはいえ、昨年の年末に亡くなった仰木彬さんといい、プロ野球界に悲しみが重なりますね…。

私にとって、藤田さんが率いていた時代のジャイアンツが一番心に残っていますし、実際チームのバランスも良くて日本一にも2回なっているんですよね。1981年に日本シリーズを制した時は残念ながら記憶に残っていないのですが、1989〜1990年の2年間は本当に強烈でした。あの当時、先発ローテーションで活躍した槙原投手・斎藤投手・桑田投手などはみんな藤田さんが育てた選手。4番バッターだった原監督も藤田さんには相当な思いを持っているのではないかと思います。

89年、近鉄との日本シリーズは語り草ですね。3連敗のあと奇跡の4連勝！確か、緒方・川相・篠塚・原・クロマティ・岡崎・駒田っていう打線でしたよ！どこからでも点が取れるフットワークの軽い打線に、先発投手の抜群の安定感。まさに理想のチーム像はここにありといった感じでした。翌年の90年は、前年の勢いに乗ってセ・リーグをぶっちぎりで優勝したのに、何故か日本シリーズで西武に4連敗してしまったんですよ。そんなことも悔しく思い出しますが、強かったあのペナントレースは未だにジャイアンツ最強時代として私の中で輝いてくれています。

藤田さんの選手育成や起用はことごとく成功して、藤田マジックと言われました。プロ野球界の状況はどんどん変わっていきますけど、純粋に野球を楽しんで見ることができた藤田監督時代をファンが忘れることはないと思います。
藤田元司監督、心よりご冥福をお祈り申し上げます。