STEP by STEP

小五郎が演芸大会に出場するっていうのも、目暮警部から演し物を仕入れてるっていうのも笑えますね。確かに目暮警部は落語とか小話とか、ついでにお説教も好きそうです。

落語家の市松師匠と幼馴染の上島長郎、破門された弟子の喜三郎と元妻の目黒美弥。分かってしまえば簡単なんだけど、ちょっと複雑な人物関係でした。演芸大会でゲスト公演した後、楽屋にて刃物で刺されてしまう市松師匠。そして、自分が犯人だと言い張る喜三郎さんと美弥さん。こういう展開になってくると、犯人はもう上島さんしか残ってないんですよね。

「メグロノ」が「ナガロー」だったことはヨシとしますが、動機がよく理解できませんでした。レコーダーに入っていた「お前がいるから美弥はオレの言うことを聞かないんだ」という上島さんの言葉は、上島さんが美弥さんのことを好きだったと考えれば辻褄は合いますが、そんな素振りはなかったような気がします。市松師匠が騙されていると言い張ったあたりで推測しなくちゃいけなかったわけ？しかもセリフがBGMにかき消されて、上記セリフの前がどうしても聞き取れないんですよ。これが致命的なのかな。

とりあえず師匠が一命をとりとめて良かったです。師匠の願い通り、喜三郎さんと美弥さんもよりを戻せそうですしね。「どうだい、二人でその秋刀魚でも突っついて、久しぶりに」というコナンくん（眠りの小五郎）のセリフには思わず笑っちゃいました。本当に高校生なのかね、キミは。小五郎と英理さんにもぜひ言ってあげてくださいよ！

ちなみに、私の両親は落語が好きでしてねぇ。「目黒の秋刀魚」は父から聞いたことがあるので知ってました。話中でも一応説明がありましたけど、とんだ勘違いをしてしまう殿様が面白いですよね。庶民の方が食材の魅力をまるごと楽しんでいるという、お偉方に対する皮肉も入っているんでしょうか。私も10年か20年後には落語にハマっているような気がします。小さい頃、既に聞きかじったこともあるんだな（笑）。

次回 ： 本庁の刑事恋物語 偽りのウエディング（60分スペシャル）
NEXT CONAN'S HINT ： 不吉なメッセージ
このシリーズがスペシャルになるなんて！しかも高木刑事と由美さんが新郎新婦のフリをするってことで、佐藤刑事がどう思うのかな…とか何かと楽しみです。