STEP by STEP

戦国時代を舞台にした本やドラマは無数にありますが、山内一豊に関してはさほど知名度がなかったので（私が知らないだけかもしれませんが）新鮮で楽しかったです。主役の仲間由紀恵さん、演技面は及第点で良かったのではないでしょうか。やっぱりキレイな女優さんはそれだけで得だなぁ（笑）。千代というキャラクターにとても合っていたので、良いキャスティングだったと思います。

上川隆也さんは好きな俳優の一人で、表情とか間の取り方とかが抜群に上手。実は私が演劇をやっていた学生時代、上川さんが所属しているキャラメルボックスのお芝居を何回か観に行きました。いやー、すごい劇団だなと思いましたよ。奇をてらわずに純粋に感動できる作品を作り上げていました。だいぶ昔の話なので、今もそのカラーが続いてるかどうかは不明なのですが…

一豊と千代の夫婦はまさに理想ですよね。いつ命を落としても不思議ではない戦乱の世において、夫は戦場で懸命に働き、妻は必死で家を守り、それぞれの役割を完璧にこなしていると思いました。山内家が絶体絶命を乗り越えてお家を存続できたのは、きっと一豊と千代の生き様があの時代において正しかったからなんだと思います。運も実力のうちって言いますし。

一豊が亡くなってしまうシーンや二人の出会いの回想シーン、泣けましたねぇ。うちなんかダンナまでうるうるしてました。

それにしても江戸幕府もよく続きましたよね…私、東京生まれですが、家康は嫌いです。だって彼は元々三河の人だし、江戸幕府の大奥もイヤ。大奥の始まりは三代将軍家光の乳母であった春日の局なんでしょうかね？何かどす黒いものが流れているような気がします。

さて、来年は「風林火山」か！名家である武田家の歴史は古いし、これまた知らないエピソードが山ほどありそうです。井上靖氏の原作って文庫本一冊なの？かなり細やかに再現できるでしょうから、「毛利元就」の時みたいに密度の濃い大河ドラマになりそうですね！