2005/08/17

自宅サーバをシャットダウンした日

今までセキュリティ上の理由から公言していませんでしたが、2年ほど前からずっと自宅サーバを運営していました。OSはLinux、その中でも信頼性の高いRed Hat(現在は既にサポート終了)です。管理人の名前からも分かるとおり「kirappy.com」というドメインで、HPを公開したりメールを送受信をしたりしていましたが、いろいろ思うところがあって、この度自宅サーバを閉鎖することにしました。

自宅サーバを立ち上げるにあたっては、独学ですが相当の努力をしましたっけ。ネット上の指南サイトにもずいぶんお世話になりましたし、普段はハウツー本を買わない私が2冊も本を買いましたからね。自宅のネットワーク環境というのは人によって異なるため、これが正しい!という方法は試行錯誤しながら自分で見つけていかないといけません。ネットワーク(TCP/IPなど)についても最低限の知識が必要となりました。

一口に自宅サーバと言ってもいろいろなサーバがあります。ポピュラーなものを挙げてみると、DNSサーバ、WWWサーバ、メールサーバ、FTPサーバ等々・・我が家は固定IPアドレスではないので、DNSサーバは断念して無料のダイナミックDNSのサービスを利用していましたが、DNSは最もクラッキングされやすいそうなのでこれは正解だったかもしれません。WWWサーバは案外簡単でApacheの設定ファイルをちょこっといじれば、普通のHPならすぐに公開できてしまいます。

ただ一番厄介だったのがメールサーバ。閉鎖の理由はこれにあると言ってもいいくらいです。私の場合、カスタマイズが超難解と言われているSendmailを避けてPostfixを利用していましたが、毎日山のように来るウィルスメールには閉口・・ダンナに「何とかならないの?」と言われ続けていたのですが、一個人で高額なサーバ用セキュリティソフトを導入するわけにもいかないですからねぇ。もちろんスパム対策を初め、最低限のカスタマイズは行っていましたが、「メンテするヒマがないんだよ〜」というのが本音でした。本当はログを毎日チェックして対応していくものらしいです。

一方、仕事でホスティングをお願いしているサーバでは、ウィルスチェックが標準で付いている!WWWでもコントロールパネルからCGI利用やBASIC認証の設定が簡単にできる!ん〜、サーバを動かし続けていれば電気代もかかるし、この際乗り換えてしまえ!という思いが強くなり、今回の閉鎖にいたったわけです。サーバ運営自体はすごく楽しかったんですけどね、やはり物事は効率を考えないといけない場合もありますからね。

WWW・メール共に移転の準備が整ったので、先ほど公開用に解放していたルータのポートを全て閉じて、サーバマシンをシャットダウンしました。長いことお疲れさま、と心の中で思いながら・・ちなみにこのマシンは完全なる自作なのですが、CPUはAthlon XP 1800+だし、メモリやHDDもバラバラと増設してるし、普通の利用方法ならまだまだ現役で活躍できますよ。今後いろいろと用途を考えてみたいと思います。

19:30 | コンピュータ> パソコン&ネット | | コメント (0) | トラックバック (0)
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ありがとうございましたm(_ _)m




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