STEP by STEP

今日の夕方、せっせと仕事をしているところへ何とも怪しげなメールが届きました。私はメールアカウントを3種類持っていて（アドレスはもっと多いですが）、仕事のアカウントは20分に1回、個人のアカウント2つは1時間に1回という感じで定期受信の設定をしているんですけど、その怪しげなメールは個人のNiftyアカウントにやってきました。

伏せるのが面倒なので会社名を出してしまうと、差出人はPhotoshopやIllustratorなどの画像ソフトで有名なAdobe（アドビ）ドメインのアドレス。Adobe製品は仕事に欠かせないので大金をはたいて購入し、ユーザー登録もしてありますから、たまにAdobeからお知らせメールが届くのは珍しいことではありません。ただ今日届いたのは「アドビ製品に関する調査ご協力のお願い」というタイトルのいかにも胡散臭いメールですよ。

製品に関するアンケートに答えると抽選でクオカードがもらえるそうで、メールには長ったらしい説明と共にAdobeの質問ページへのリンクが貼ってありました。しかし、肝心のアンケートの方はYahoo!リサーチに委託しているとのことで、もったいぶって最後に載せてある「あなた様専用ページ」とやらへのリンクは全く関係のない別のドメインから始まっているURLなんです。どうやらアンケートフォームには、クオカードが当たった時に郵送する為の住所・氏名・電話番号などを入力しなければならない様子。なるほど・・そうやって個人情報を入手して名簿業者に売るつもりなのね、そんな手に乗るもんか！

ご自分でメーラーの設定をされたことのある方はご存じだと思いますが、メールの差出人にはどんなアドレスでも設定することができます。AdobeだろうがSonyだろうがAppleだろうが自由自在、もちろん存在していないアドレスにすることだって可能。大企業のドメインからメールが来たからって、油断は大敵です。

今回このアンケート依頼をインチキだと思った理由はたくさんありますが、まずもってメールの文章がビジネスライクではない！企業のサポートセンターから発信されたとは思えない、まるでショッピングサイトの宣伝のような文章でした。AdobeがYahoo!リサーチにアンケートを委託するっていうのもあまりにも不自然。IT企業の面目まるつぶれじゃないですか。そしてそして、何と言っても飛び先のページがめちゃめちゃダサイ（苦笑）。Adobeのロゴ画像が汚すぎだよ、もう少しきれいに加工しないと（違；

ここまで言っといて、本物のAdobeのアンケートだったら笑うしかないですけどね。ただ気になるのは・・こういうメールが来るということは、どういう経路かは不明ですが、私がAdobeにユーザ登録した情報のうち少なくともメールアドレスが漏洩しているってことですよね。んー、最近はどのアカウントでもスパムメールや迷惑メールに悩まされ続けていますし、だからと言って下手にスパムフィルタをかけると必要なメールまでスパム扱いされてしまうし、本当に困ったものです。とにかく個人情報の登録は必要最低限にして、悪徳業者に利用されることのないよう気をつけたいですね。