2005/11/01

第三次小泉改造内閣に思うこと

10月最後の日となった昨日、第三次小泉改造内閣のメンバーが発表され、昨夜から各メディアはその話題で持ちきりです。ポスト小泉候補「麻垣康三」と呼ばれる四人の政治家はどこに配置されるのか…私もこの組閣には非常に興味を持っていました。

小泉首相は会見で改革続行内閣だと発言しましたが、それに加えてやはり時期総理候補をにらんだ組閣になったという印象です。小泉首相お得意のサプライズ人事はなく、自分の改革路線を支えてきた面々を要所要所に配置するいわば小泉改革の集大成的な内閣になりましたよね。党三役も二人が留任、ますます地盤を固めていく意向がうかがえます。
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ポスト小泉の麻垣康三については、麻生太郎氏(65)が外務大臣という要職に就き、谷垣禎一氏(60)も財政再建の中核を担う財務大臣に留任、安倍晋三氏(51)が内閣官房長官に抜擢されました。福田康夫氏(69)が外れたことはかなり話題を呼んでいますが、四人のうちで最高齢だという事実もさることながら、福田氏は先の衆議院解散に反対するなど、首相の腹心とは言えない人材なのでしょう。首相との仲が悪いわけではないと思うのですが、ご自身も「ああいうこと(一連の改革路線)は若い人でないとできない」というような主旨の発言をされていますから、今後改革路線を担って総理に就任する可能性は低いかもしれません。私は福田官房長官時代の、どこかしら冷めた言い回しが結構好きだったんですけど(笑)

竹中平蔵氏(54)は変わらず首相の信任厚いようで、総務大臣と郵政民営化担当相を兼任。個人的に竹中氏には大きなエールを送りたいのですが、小泉政権後も入閣し続けられるかどうかは現段階ではかなり微妙な状況ですね。ちなみに竹中平蔵氏の公式サイトはココログで作られています。だから何だという訳ではないですが、やはり一歩進んだお方だなぁと。

小泉首相は今まで、国民の後押しを糧に政権を持続させてきた政治家ですから、やはり国民に人気がある人を重視したいとのでは…という見方が多く、そう考えるとうってつけなのは安倍氏です。知名度・人気共に非常に高く、麻生氏のように首相と真っ向から対立したことはありません。北朝鮮拉致問題への姿勢や靖国参拝を主張する安部氏に対して、中国・韓国のバッシングは強くなると思いますが、これは過去の歴史問題を我々がどうとらえるかをクローズアップする良い機会なのではないかと私は思ってます。戦後60年も経っているのですよ?戦争とは言うまでもなく悲惨かつ残酷なものであり、敗戦国である日本こそ、その惨めさを身にしみて分かっているはず。未だにアジア諸国に対してはっきりした態度を示せないのはどうかと思いますね。

おっと、少し論点がずれてきてしまいました。とにかく来年9月までに社会情勢がどう変わってどんな人材が必要になっていくのか、一国民として興味を持って見守りたいと思っています。

10:21 | デイリーライフ> 時事 | | コメント (2) | トラックバック (0)
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COMMENTS
Kirappy [2005/11/03 09:47]

▼Passyさん
こんにちは!
いやいや、時期首相候補を占う面白い組閣になりましたねぇ。

>ちょっと投げやりな感じというか、他人事というか
まさにそんな表現がピッタリです!「どうなんでしょうかねぇ」とか、おいおい官房長官がそんなこと言っていいのか…という感じで(笑)

あの頃は田中真紀子さんが外相をやっておられて、国会中継を見るのが楽しくて仕方なかったです(^^;

Passy [2005/11/03 00:23]

私も福田官房長官のコメントけっこう好きでした(^^ゞ
ちょっと投げやりな感じというか、他人事というか...
とぼけた感じが面白かったです。

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ありがとうございましたm(_ _)m




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