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さて、今回の被害者は事業家の鰐淵さん。容疑者として挙がったのは四人で、経営するお店や会社をのっとられそうになっていた石飛一也さんと藤江竹彦さん。藤江さんは鰐淵さんの大学の先輩だそうです。あとは、ストーリーの最初から登場していた江角栄子さんと福間良介さん。この二人は幼馴染で想い合っているのですが、栄子さん目当てで旅館に出資した鰐淵さんのせいで引き裂かれようとしているのです。

コナンくんは栄子さんと福間さんがどちらも犯人ではないかも…と言っていることだし、そうではないと信じたいですよね。ここからは推測になりますが、栄子さんは何らかの理由で鰐淵と会う約束をしていて、猪目洞窟に行ったら既に鰐淵は刺殺されていた。それをこっそり見ていた福間さんは、てっきり栄子さんが殺害したものと思い込んで、強盗殺人に見せかけようととっさに剣を奪って浜に埋めた。栄子さんも福間さんの姿を見かけたのに、旧大社駅にいたと証言した福間さんが犯人だと思い込み（この証言の時、栄子さんはハッとしていますね）、二人でかばい合う構図ができてしまったのではないでしょうか。

小五郎の名を聞いて慌てたり、一人だけきちんとしたアリバイがあったりと、怪しいのは藤江さんかな。次回予告でも芳名帳を確認しているシーンがありましたし、犯行時刻にちょうど記帳していたなんて話がうますぎます。大学が一緒だったという設定なので、動機だってのっとりの他に積もり積もってたくさんありそうですし…。

そうそう、映画「迷宮の十字路」で使われていた音楽がBGMとして流れていましたね。和風な感じがストーリーによく合っていました。あと被害者の鰐淵さん、池にタバコを投げ捨てるのはやめましょう。

エンディングの取材協力に「日本観光旅館 日の出館」という名前が載っていました。栄子さんは老舗旅館「日の出屋」の娘という設定ですから、取材協力してくれた旅館の登場人物を犯人にするのは失礼なんじゃないか…とくだらないことも考えてしまったのですが、考えすぎ？ストーリーの展開は、八岐大蛇の伝説を調べればもっと分かるのかもしれませんねぇ。